クロスジフユエダシャク   鱗翅(チョウ)目シャクガ科

 ♂前翅長18mmくらい。♀体長13mmくらい(前翅長3-4mmで飛べない)。
 幼虫の食草はクリ、ミズナラ、カシワなど。
 晩秋になると、日中、晴天でも曇天でも多少の雨天でも、たいていはミズナラの落ち葉が折り重なった地面の近くをフラフラと飛んでいるのを数多く見かける。みんな♂。なんか訳ありなんだろう、エサ探しではなさそう。どこかその辺りにいる♀を探しているのかな。♀が放出する性ホルモンを嗅ぎ分けているのだろう、あの羽毛状の触覚を駆使して。留まる場所の好みはありそうにないけど、あるかもしれない。細い茎のようなところや枯れ葉の上、地面近くの緑濃いオオハンゴンソウの葉の上など。留まって、少しの間じっとしている、一休み? ♀は見つからなかった? 
 フユシャクの特徴として、本種も♀は翅が退化している。代わりに脚は発達し、素早く移動するらしい。いつもじっとしていて、それを確認したことはないけど。
 交尾は夕方から日没後に、との記述も見受けるが、日中にも交尾中のカップルを見かける(こともある?)。夕方以降は不明。ミズナラの幹、地上数10cmから2mほどで見かけるが、そこだけということでもなさそう。だいたい、こんなところじゃ、ニンゲンにだけじゃなく、トリたち捕食者にも見つかってしまうだろうに。♂が敷き詰められた枯れ葉の上を飛び交っているのだから、♀はきっとこの枯葉のあたりにいるに違いない。♀は食草からあまり離れずに産卵するだろうから、行動半径から推測すれば、きっとその辺りにいる。ひょっとすると、交尾しながら、♀は♂を引きずって幹を登るのかもしれない。産卵場所を求めて。
 横線は1本が普通らしいが、内横線が現れる場合もあるらしい。ここではたいていは2本あるように見える。


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横恋慕 20151102 (画像クリックで拡大)


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元々の2頭 20151102 (画像クリックで拡大)


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